見栄えの良いタイトル

 文章として読ませる箇所ではなく、タイトルや見出しのようにビジュアル的に目立つ部分に使用する文字の場合は、文字を入力した後で1つずつ字間を調整することでより一層見やすいデザインを作成することができるはずです。ほんの少し字間を調整するだけで、全体の見栄えがぐっと良くなり、まとまりのある紙面に変わります。なぜ、字間を調整しなければならないのか。それは、和文書体の文字が「仮想ボディ」と呼ばれる正方形の枠内に収まるようデザインされているためです。文字の画数や見た目の大きさは、文字によって大きく異なりますが、仮想ボディの大きさは律であるため、ベタ組み (字間を調整しない初期設定のままの文字入力)すると、画数の少ない文字の左右に不自然な余白が生じてしまいます。これが、見た眼にはまとまりのない文字列になってしまう原因の1つです。一連の文字列を美しく見せるためには、文字同士の間隔が均等に見えるように見た目で調整することが必要です。

 意外に思う人もいるかもしれませんが、字間調整に関しては「こうするべき」といった画一的なルールはありません。文字列を眺めながら少しずつ調整して、みなさん自身が「美しい」と思う間隔に設定します。はじめのうちはなかなか思うように仕上げられないと思いますが、何度か繰り返すうちに徐々にセンスが磨かれていくものです。なお、字間を調整するテクニックのことを「力一二ング」 といいます。また、間隔を狭くすることを「ツメ 」といい、広げることを「アキ 」と表現します。文字を入力した後で、それぞれの文字に対して力一二ングを行い、見栄えを調整しましょう。

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